用語集

代替
キャッシュオブジェクト の変形です。元々は VARY メカニズム を処理するために作られましたが、以来他の目的のためにも使われています。オブジェクトの全ての代替は何らかの方法で同質にならなければならず、同じストリームの形式に変化します。最も一般的な例はストリームの通常版と圧縮版を持つことです。
キャッシュフラグメント
キャッシュ内のストレージの単位です。キャッシュの全ての読込みは常にちょうど一つのフラグメントを読み込みます。フラグメントはまとめて書き込まれるかも知れませんが、全ての書込みは常にフラグメントの整数になります。各フラグメントは キャッシュストレージにおける自身の位置情報を持つ ディレクトリエントリ に対応しています。
キャッシュ ID
キャッシュのオブジェクトの固定サイズの識別子として使用される 128 ビットの値です。 MD5 ハッシュ関数 を用いて キャッシュキー から計算されます。
キャッシュキー
キャッシュの オブジェクト の大域的にユニークな識別子のバイト列です。デフォルトではオブジェクトの URL が使用されます。
キャッシュオブジェクト
キャッシュのデータの最小の自己完結した単位です。キャッシュオブジェクトはオリジンサーバーからのコンテンツストリームと等価な保存されたバージョンです。単一のオブジェクトは 代替 と呼ばれる複数の変形を持ち得ます。
cache partition
A subdivision of the cache storage in Traffic Server which is dedicated to objects for specific protocols, origins, or other rules. Defining and managing cache partitions is discussed in キャッシュの区分け.
キャッシュスパン
storage.config の各行に記述された物理ストレージです。
キャッシュストライプ
単一の キャッシュスパン におけるキャッシュの同質な永続ストアです。ストライプは常に一つの物理デバイスに全体的に置かれ、区別されないバイト列のスパンとして扱われます。これはストレージの最小の独立した単位です。
キャッシュタグ
キャッシュ ID の下位数ビット(現在は 12)です。ディスクへアクセスする前に予備的な識別チェックを行うために キャッシュディレクトリ で使用されます。
キャッシュボリューム
ユーザがキャッシュとして定義した永続ストレージの単位です。キャッシュボリュームは volume.config で定義されます。キャッシュボリュームは頑強性を高めるため キャッシュスパンを跨いで分散されます。特定のキャッシュスパンにおけるキャッシュボリュームの各セクションは キャッシュストライプ です。
継続
状態を持った呼び出し可能なオブジェクトです。 コールバックと継続的な計算を実装するために Traffic Server で用いられるメカニズムです。外部イベントを待つ操作のブロッキングを避けることによりトラフィックを効率良く処理するため、継続的な計算は重要です。そのような場合において、他の処理が外部イベントが起こるまで続けられるようにするため継続が使用されます。その時点で継続は中断した処理を続けるために発動されます。これはコルーチンに似た考えができます。
ディレクトリバケット
隣接した ディレクトリエントリ の固定サイズのグループです。ハッシュバケットのメンテナンスの最適化に使用されます。
ディレクトリエントリ
キャッシュフラグメント を指すメモリに置かれるエントリです。
ディレクトリセグメント
隣接した バケット のグループです。セグメントあたりのバケット数はキャッシュストライプの間で変化する可能性がありますが、各 キャッシュストライプ は同じ数のバケットを持つ全てのセグメントのセットを持ちます。セグメントはフリーリストとハッシュバケットポインタのサイズを最小限にするため管理できます。
新鮮な
クライアントのリクエストに応じてキャッシュから直接配信することができる キャッシュオブジェクト の状態。新鮮なオブジェクトは オリジンサーバー で定義された有効期限を超えておらず、アルゴリズムで決定された 新鮮でない 経過時間にも達していません。
global plugin
A plugin which operates on all transactions. Contrast with remap plugin.
オブジェクトストア
キャッシュオブジェクト のデータベース。
オリジンサーバー
Traffic Server にキャッシュされるコンテンツの元の発信源を提供する HTTP サーバー。
remap plugin
A plugin which operates only on transactions matching specific remap rules as defined in remap.config. Contrast with global plugin.
再確認
現在のキャッシュされたオブジェクトがまだ有効か確認することです。これは通常オリジンサーバがコンテンツの再送信をすることなくコンテンツの確認を行うことを可能にする If-Modified-Since リクエストを使って行われます。
セッション
全てのリクエストとレスポンスをカバーする、クライアントから Traffic Server への単一のコネクションです。セッションはクライアントがコネクションをオープンした際に開始し、コネクションをクローズする際に終了します。
新鮮でない
期限切れにはなっていないが、アルゴリズムで決定された経過時間には達した キャッシュオブジェクト の状態。その経過時間に達した状態ではオブジェクトの新鮮さを 再確認 するために オリジンサーバー に接続されるでしょう。 新鮮な の対義語です。
ストレージユニット
キャッシュスパン の旧称です。
トランザクション
クライアントのリクエストと、オリジンサーバーもしくはキャッシュからレスポンスです。トランザクションは Traffic Server がリクエストを受け付けた際に開始し、 Traffic Server がレスポンスを送る際に終了します。
書込みカーソル
新しいデータが書き込まれる キャッシュストライプ の位置です。