volume.config

volume.config ファイルは、特定のプロトコルのために異なったサイズのキャッシュボリュームを作成することより、キャッシュスペースをより効率的に管理し、ディスクの使用を制限することを可能にします。更に、 hosting.config ファイルで定めたオリジンサーバかつ/またはドメインからのデータを保存するようにボリュームを設定できます。

重要

ボリューム設定はクラスターの全ノードで同一にしなければなりません。キャッシュボリュームサイズとプロトコル割当を変更する前に、 Traffic Server を停止しなければなりません。キャッシュのパーティショニングに関する順を追った説明については、 キャッシュの区分け を参照してください。

フォーマット

作成したいボリュームごとに、下記のフォーマットで一行追加してください。

volume=volume_number  scheme=protocol_type  size=volume_size

volume_number は 1 から 255 (ボリュームの最大数は 255 )の間の数であり、 protocol_typehttp です。 Traffic Server は HTTP ボリュームタイプとして http をサポートします。 volume_size はボリュームに割り当てられるキャッシュスペースの量です。この値はキャッシュスペースの合計のパーセンテージもしくは絶対値が指定できます。絶対値は 128MB の倍数でなければならず、 128MB は最小値です。パーセンテージで指定する場合、サイズは最も近い 128MB の倍数に切り捨てられます。

各ボリュームは並列に I/O を発行するため幾つかのディスクにまたがって分散されます。例えば、四つのディスクがある場合、 1-GB ボリュームは(各ディスクに十分な使用可能な空き領域があると仮定して)各ディスクで 256MB 持つでしょう。キャッシュの全ディスクスペースを割り当てない場合、余ったディスクスペースは使用されません。余ったスペースは後で既存ボリュームの削除やクリア無しに新しいボリュームを作成するのに使用出来ます。

下記の例では HTTP と HTTPS リクエストで均一にキャッシュを分割します。

volume=1 scheme=http size=50%
volume=2 scheme=http size=50%